絵画の魅力


日本文化と絵画のコラボレーション

古民家と絵画の魅力は、歴史や文化を大切にしたいと思わせる美しさ

 古民家カフェ、古民家レストラン、古民家ギャラリー。今、日本伝統の古民家が注目を集めています。

座って外を眺めているだけで、懐かしい気持ちに浸れる古民家と、絵画が醸し出す空間は心穏やかになります。

 日本の伝統的な構法で建てられた古民家は、骨組みとなる柱や梁などの木材、茅葺などの屋根、土壁や漆喰など、日本の風土や生活に根付いた自然素材でできています。そこには、様々な先人たちの知恵が生かされており、地産地消や再生可能などのエネルギー面から見ても、優れた住宅といえるでしょう。また、趣のある古材や風格のある外観、自然環境と調和した街並みなど、日本の伝統的な美しさという点も、古民家の大きな魅力です。


日本画

古く中国から伝えられ,長い歴史の中で形成された絵画。
平安時代に中国から伝わったいわゆる唐絵は、日本の自然風土に適合した絵画表現となり、
線の引き方、色の配合などに日本人の感覚を生かした繊細優美な画法が案出され、冊子や絵巻物を彩った。

伝統的な日本の画法を用いて描かれた日本画は、日本文化の発達とともに様々な発展を遂げてきました。
江戸時代の風俗を表した浮世絵、日本の四季の素晴らしさを花々と鳥達で表現した花鳥画。
日本画からは、日本人のその時代時代の風俗や心情が見てとれます。

                                     

JAPAN ART OF LIGHT/日本画襖絵をライトアップ

作品:伊東 正次


山梨市根津記念館 

特別企画展「山梨と春、日本画大作展~伊東正次、棚町宜弘~」 開催終了

日展特選受賞作家の二人が日本画大作で山梨の春をテーマに描いた屏風絵や襖絵大作、

額装小品などの作品を、旧主屋や展示棟を活用して展示。

 

山梨市の東は大菩薩、北を甲武信ヶ岳、南には富士を借景にした御坂の山など三方に雄大な山々を望み、

豊かな笛吹の流れと相まって壮大な大自然の恵みを堪能できる地です。特に春は桜と桃の花々に彩られ、まさに桃源郷です。

 

 

伊東正次(日展会員)

 多摩美術大学日本画科在籍中、日本画家の加山又造、米谷清和に学ぶ、大学院終了後オブジェやインスタレーションを制作、院展同人伊藤髟耳との出会いをきっかけに日本画に戻り、樹木や花をテーマにして襖絵を描き始める。その後、コンクールや個展、グループ展などで発表をする。現在は日展に所属しながら、美術館、ギャラリーなどと共に、古民家、ホテル、寺社、高齢者施設などの公共スペースなどで襖絵を展示。生活に身近な場所での展示をめざし、普段、美術館に足を運ばないような人々に日本画を楽しんでもらえるような機会を模索している。

棚町宜弘(日展会友)

多摩美術大学大学院絵画専攻終了。風景画を中心に制作。日本全国、世界各地を行脚し、その郷土の妙を五感で感じ取り画面に反映させることを試みながら制作活動を続ける。現場でのスケッチを大切に、その場で味わった季節ごとの空気の匂い、風のそよぎや小鳥のさえづりなどの音、出会った人々とのふれあいの記憶など視覚の一感だけでは表現できないものを絵画で凝縮し表現をする。

 

山梨市根津記念館 展示シーン