産地: 福建省 寿山村
種類
寿山石は約千五百年くらい前から採掘され始められました。
長年の採掘により、数百以上の種類が現れました。
寿山石は大きく二つの分類がなされています。
1.産出する山脈により
「高山系」、「旗山系」、「月洋系」の3大系列に分けられています。
2.その中より形成されてきた石材は
「田石」、「水坑石」、「山坑石」、「旗山石」、「月洋石」と、
5つの種類に分けられています。
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寿山石は、中国の印鑑石の中でも
最も色彩豊富で綺麗な石と言われています。
また、彩色石材の中で品質と色彩ともに最上級のクラスと言えます。
しかし残念なことに、現在採ることができる寿山石は
昔の様に素晴らしい色彩種を ほとんど見ることができなくなっています。
もはや伝説の彩色石材になったのではないでしょうか。
寿山石は適度な硬度を持ち、彫り味が良く、
バリエーションも豊富であることで、大変素晴らしい
彫刻の芸術品にもなります。
その特徴こそが、寿山石の魅力だと感じられ、
人々に愛される理由のひとつにとも言えるでしょう。
それゆえ、寿山石よりもっと遥か昔から珍重し使用されてきた
「青田石」の魅力を超え、幅広く好まれるようになりました。
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◆ 市場価値:
かつては、採石場に豊富な原石資源があり、自由に採石することもでき、
良い物が多く出回っていたことで、それほど高価な材質とされていなかった頃があります。
しかし自然にできる天然石であるため、掘り起こされることで、簡単には手に入らない現状です。
長年の採石によって、限りある資源も消え失せてしまいます。
その上、政府による採石の規制も受けるようになり、新しく採れる寿山石はかなり減少し、
良い品質の石材は昔のように容易に見つけることができなくなりました。
近年、その素晴らしさと希少価値を狙い、寿山石は国内外の収蔵家に注目されています。
その市場価値はかなり上昇しつつあります。
市場に最適な大きさと高品質の商品が入ってくれば、
数十万元(数百万円)の物であっても、すぐに売れてしまいます。
ただし高価な物程、希少価値と値上りへの期待感から、市場に早く流れていく傾向もあります。
中国では、田黄石が数百数線種類もある印鑑石の中で
最高の印材とされて、大変高価で希少な天然印鑑石です。
産 地: 福建省 寿山村
寿山村の周りは一つの小さい川「寿山溪」が流れていま
す。
この寿山溪両側の水田の下には、「石の王者」と呼ばれる
「田黄石」が眠っていました。
田んぼの下に形成され、その上殆どが黄色い系になって
いることから、 「田黄石」、又は「田坑石」と呼ばれるように
なったそうです。
「田石」はその地の色彩から、
一般的に 「黄田」、「紅田」、「白田」、「灰田」、「黒田」、「花田」
に分けられています。
特 徴:
黄色が殆どです。
石の表面とされる外皮がやや透明になっており、きめ細かいものです。
その石外皮の中にある原石だけを扱われるほど貴重な石材と言われます。
田黄には、温、潤、細、結、凝、膩、の六徳が揃っているといわれています。
その光沢感、手触りや、しっとりとした質感は、なんともいえない味わいのある石です。
勿論、彫り味も最高です。
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市場価値:
田黄石は中国清代初期には採り尽くされ、現在殆ど採れなくなりました。
すでに伝説のようなもので、手に入れるにも困難になりました。
その希少価値から、当然価格も石印材中最高になります。
「田黄石(でんおうせき)」について、昔の中国から「易金三倍」という言い方があります。
すなわち、「田黄石」という石の価値は、黄金より3倍以上も高額という意味です。
しかし長い年月の採石により、「田黄石」の原石は、その産地で見つけることができないそうです。
そのため、「田黄石」も年々値上がる現状もあり、その価値はかつての3倍以上の傾向で
約20年~30年の間で、 黄金の数十倍にも上昇してきています。
特に、オークション入札では、黄金の数百倍もの高値で取引されることもよくあります。
最近、「田黄石」の価値が昔にも増して、年々倍以上と高騰しつつあるが、
この変動の勢いは年間2~3%になります。
これからも20~30%以上の傾向で上昇し、高額なダイヤを超える日も、そう遠くないかもしれません。